大八木淳史氏講演会

Posted by on 9月 5, 2014 in 活動報告
大八木淳史氏講演会

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大八木淳史氏の講演会が9月5日(金曜日)午後6時30分から熊本市の日専連会館にて熊本ラグビー協会の主催で開催され、校友会熊本県支部も後援として開催をサポートいたしました。会場は満席になるほどの盛況で、校友も9名参加致しました。
冒頭、大八木氏は、「邂逅(かいこう)」との言葉を使い、人生の99%は偶然の出会いで決まるとの持論を「自らのラグビーとの出会いのエピソード」で熱く語られました。
「サッカー少年であった大八木氏は、父親の仕事の建築業を継ぐため伏見工業を受験し、当日の恩師山口先生との偶然の出会いが大八木氏のラグビー人生の始まりであったこと」を熱く面白く「人生の中での人との出会いの大事さ」を語られました。

2019年に日本でラグビーのワールド杯が開催されますが、熊本は開催地又はキャンプ地としての誘致を図っておりますが、OLYMPUS DIGITAL CAMERA日本におけるラグビーの現状は、ラグビー人口は16万人と大八木氏の時代の20万人から下降しており、一方の野球は1,000万人と根強い人気が有り、サッカー人口も600万人と大きく水を開けられているのが現状にあるとのことです。
さらに、選手の年収で見れば、野球選手、サッカー選手は億単位の年収を得ているが、ラグビーでこのような高額の年収は得られないのが現状だそうです。
このような中、何を目的にラグビーに取り組むか?
ラグビーは人を育てる「教育」担う位置付けがあるのではないかとの持論を述べられました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA最後に「ノーサイド」の本当の意味、「試合が終わったら敵も味方もない」と言った意味だけでなく、「勝者は健闘むなしく敗れた敗者を称え、勝利の歓喜をフィールドでは揚げず静かに敗者を見守り、敗者の落胆の気持ちが収まったとき敗者は心から勝者を称え、互いの健闘をたたえ合う」そのように気持ちが一つになることと話されました。
今後のスポーツ全般のとしては、日本では2019年のラグビーワールド杯、2020年のオリンピック、パラリンピックが開催されますが、その後2021年から、その成果を如何に定着させていくかが大きな課題であるとして話を結ばれました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

1時間半の時間が短く感じるような飽きさせない大八木氏の話術に多くの聴衆の気持ちが引き付けられました。

同志社ラグビー黄金時代を知るものとしては、大学選手権3連覇成し遂げた大八木氏達のように、もう一度、同志社のジャージが新国立競技場で暴れまわる日を大いに期待しております。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

                                                                                                                                                                  文責・写真 高森 毅(S50年経済卒)